独り言

ドラマに心動かされた話

 最近ハマっているのが「僕達はまだその星の校則を知らない」というドラマ。これがなんとも毎回私の心に深く刺さる。

 普段はサスペンスなどのハラハラドキドキが好きな私だが、このドラマは刺激性がないところがまた魅力的なのだ。私の思考を言語化してくれるような、「そうそう!」って思わせられるドラマ。要するに、私の価値観と似ているのが楽しいのかもしれない。

 また、法律に則って、ルールに則ってというところが令和らしく、法治国家として日本がまっとうに成熟してきたのだと嬉しい気持ちになるドラマでもある。今までは反抗して力づくでなんとか革命を起こし続けてきた歴史に対し、法という秩序の下でできることは何かを問われている感じがした。

 ルールは融通が効かず、私も今まで法律がおかしいのではと怒りに震えていたこともある。産後ケアも法律が曖昧なため宙ぶらりんで、どうしたら良いのか翻弄された。でも、解釈をきちんとして方向性を考えればやれることもある。おかしいことは皆が声を上げれば変わることもある。

 高校という小さな国で学生がそれを学び、その中で自分ができることを考え続けているのがなんとも美しい。

疲れた心に響いた温かさ

 私も今の世の中に疲れてしまうことがある。日常ではあまり聞くことがない攻撃的な言葉が、ネットの世界では触れないようにしても飛び込んでくる。その言葉に触れるたびに、自分の防衛本能のように感情を無にしようとしている自分がいる。

 まるで道端を歩いていたら怒鳴り散らしている人があちこちにいるような状態。ここで温かな気持ちを持とうとするだけで、自分が壊されてしまいそうな気持ちになる。

 でも、このドラマを見て、この世界をそんなふうに見ているのは私だけじゃないんだと思えた。素敵な詩や小説を読んだ後みたいな、没入感と感覚の再生。まぁ、大げさなんだけど。

静かに生きていこうとしていた日々

 いつからかパソコンを開くのも億劫になって、文章を書くのも面倒になって。目の前にいる人と温かく会話できればいいと思い、ブログも書かなくなった。疲れるなぁ、攻撃されたら困るし、静かに生きていこう…そんな日々だった。

 でも、違う。私はずっとやりたいことに向かってゆっくりでも歩いていたはず。世の中捨てたもんじゃないって、毎回助けられたりありがたい出会いが消えたことはない。私が見ないようにし始めていただけ。

 このドラマから、私の意識がまた動き始めた感じがした。

人間という面白い生き物

 人が考えて作るものはいつだって間違いだらけだ。でも、人はそれを正そうと皆で協力し合う生き物でもある。そんな世界って素晴らしいよね。あーでもない、こーでもない、という無駄な議論が一番「人」である意味なんだろう。

 生物からしたら人間だってただの生物なのに、いろいろなことに勝手に意味づけして、勝手に正義を作って、まるで自分たちのために他の生物がいるかのような顔をして。コスパタイパと言ったって、生物的に一番コスパもタイパも悪い生き方をしている。便利という言葉で不便に進化している。面白い生き物だなぁ。

 でも、意味づけしてドヤっているのが可愛い生き物とも言える。それを「困ったなぁ」と自然に見守ってもらっている感じがする。

創作物の力

 静かなドラマだけれど、このドラマを見て私はまた動き出そうと思えた。やっぱり創作物ってすごいな。人を動かせるのだから。

 …ということで、私は何を動かすでもないけれど、動かされたということをアピールしてみようと思い、珍しく書いてみたのでした。私にもっとこの胸の内を表現する力があったらもっとうまく伝えられるのだろうけど。でもいい。私にできることでいいのだと思うことができる今だから、伝えられることもあるしね。

 さすがに1年以上書かないと文章って書けなくなるよねぇ。漢字も思い出せないもの増えたし。人として進化しなくても、退化しないように続けないといけないなぁ。ボチボチ続けていこう。

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